自戒と備忘、虚構と酔狂

日々の雑感や独白

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種をまく

ブログやツイッターを定期的に更新するようになったのは、ちょうどコロナ禍の影響が本格的になり始めた2020年初旬であり、自戒と備忘の記録を名目としていた。 国際的な往来が事実上遮断された事によって、日本語という言語空間から取り残されたことによる漠…

成長曲線と“立ち上がり”

伸び悩む時期を経て若手が非連続的な成長をすることを指して、“立ち上がる”という言い方がされる。 自分自身は例外的なケースを除き、何かを理解することに時間がかかるタイプであり、これまで人生の節目で新しい事を始める度に幾度となく苦労してきた。一言…

“魔法の杖”思考のワナ

特定の打ち手があたかも全ての課題を解決してくれる、といった語られる場面に出くわすことも少なくない。これを、個人的に“魔法の杖”思考のワナと呼んでいる。とりわけ、流行のバズワードに紐づくような最新ツールやサービス導入の文脈で散見される。 要する…

他者の課題を言語化する

他者の課題を面と向かって言語化する、というのはひとつの挑戦であり、恐怖を伴う。これを以前の上司は、“チャレンジ”と言っていた。 自分のことは自分が一番わかってる、とか自社のことは自社が一番わかってる、というのは定義にも依るが、そもそも自己認知…

海外で仕事をすることについて

あくまで私見だが、海外関連でキャリア(余り好きな言葉ではないが)を築きたい人ほどleap before you look精神を持った方がよいと思っている。粗削りであろうと、自分なりの仮説と情熱があるならば飛び込んでみた方がよい。 というのも、何事もそうだが、情…

五月病への処方箋

世の中には五月病という言葉があるが、5月に限らずとも、年に数回は「どうも調子が悪いなぁ…」という時期はあるものだ。モチベーションが低いわけではない。しかし、どうも力が入らないという、あの感覚である。

掛け算と引き算の組織力学

よい組織、よいチームには掛け算の組織力学がある。つまり、自分より優秀な人物を(別け隔てなく)歓迎し、時には引き上げ、巻き込む事で、互いにレバレッジをかけて共通の目的を達成しようという風土があり、それは事業推進においても強力な動力として作用…

一流と二流、その違いと組織文化

むかし読んだ、服部暢達氏の著書にこんな一節があった。 "会社にはそれぞれカルチャーがあって、雰囲気が違うものだ。しかし、私はこのカルチャーというものは自然にできるものではなく、会社の経営陣が意志をもって作るものだと思っている。"『ゴールドマン…

成長曲線の射程と傾斜

成長曲線の射程と傾斜、という事を最近よく考える。 これが自分のやりたい事である、という強い目的意識がなければ徹底的に没入する事はできないし主体的な創造性が働く余地はない。自ずと妥協も生まれる。成長曲線を人並み以上にintensifyする理由もない。…

プランB

英語でPlan Bとは、本来の計画や作戦(Plan A)がうまくいかなかった場合のためのバックアップとしてあらかじめ用意された2つ目のプランをいい、「次善策」というような意味になる。 ベストシナリオの戦略の青写真を描くくらいは誰にでもできる。しかし、実…

六次の隔たり

六次の隔たり、という言葉がある。 相手が世界中の誰であれ(アメリカの大統領であっても)、世界中の人間は「知り合いの知り合い」といった関係を辿れば6人目で繋がるという。ある調査によれば、5人という検証結果もある。いずれにせよ、近いせ世界になるほ…

スキルの掛け算的発想への批判的考察

年末、俗に言う「キャリアの棚卸」をしている中で考えていた事のメモ。 いわゆる座学的なスキルや資格、職能それ自体は容易くコモディティ化する。これは難易度を問わず例外ではない。掛け算的に組み合わせる、という手が巷言されたが、需要があり、強固な差…

分析的思考と統合的思考

巷言される「ロジカル」を取り巻く言説について、その本質から乖離した、ある種の盲目的な万能性への信奉の懸念があるのではないか、と思っている。

『戦場にかける橋』の実存的矜持

『戦場にかける橋 (原題:The Bridge on The River Kwai)』という映画がある。今から半世紀以上前(!)の1957年に公開され、今なお映画史に残る名作の一つに挙げられる事が多い。好きな映画のひとつだ。 題名の「戦場にかける橋」とは、タイ王国のクウェ…

【書籍紹介】2020年に読んでよかった本(10選)

以下、2020年に読んで良かった本10選(専門書は除く、順不同)。 What it takes - Steve Schwarzman:「Nobody tell you about the pain」という一節が印象的だったスタートアップ・起業の全てが凝縮された一冊だった。

圧倒する

話し始めただけで場にいる人全員に卓越した能力を理解させる、そんな圧倒的オーラを放つ人と年に数回出会う。そういう人は発言や所作一つとっても、そこに裏打ちされた経験と鍛錬の片鱗を垣間見るように感じられて思わず背筋が伸びる。

プロ意識

クライアントとの海外出張の初日、夜遅くまでどんちゃん騒ぎを終えた後、深夜に完璧に論点整理された資料を作りあげ朝一番にホテル内で臨時ミーティングを招集し華麗に圧倒した、という某コンサルタントの逸話を随分前に聞いた。 関係者一同が度肝を抜かれ、…

巨木を切り倒す

事業を創る過程は、巨木を切り倒すという行為に似たところがあるように思う。 人や物事を動かすという事には忍耐を要する。斧で巨木を打ち据えるが如く、手応えがない空白の期間をじっと耐える事ができるか。戦略に対する確信を維持できるか、そもそもそれは…

読書の作法

こんな本がないだろうか、と思っていたズバリの本が書店に並んでいる事はよくあるが、これは偶然でも神秘でもない。 まず、人が考えつくだいたいの事は、他の頭の良い誰かが既に考えている。そして、こんな本が読みたい、と思っているという事は自分なりに”…

仕事を任せる/任せられる順序

仕事を他人に任せる/任せられる時、伝えるべき内容には然るべき順序があると思っており、それは以下の3要素によって構成されるというのが自分なりの整理である。 1. Why : なぜやるのか(背景と目的)2. What : 何をやるのか(求める結果)3. How : どう…

べき論と遊び、逆U字仮説、エリック・ホッファー

逆U字仮説、という概念がある。元々は経済学用語だが、パレートの法則同様に汎用性ある経験則として他分野でも転用される事があり、例えばスポーツ心理学もそのひとつであるようだ。いささか荒っぽい要約をすれば、適度の緊張感はパフォーマンスを高めるが、…

金融資本と人的資本

リスクを取っている資本家の声にこそ耳を傾けるべきである、という論法は資本主義の命題として間違いなく是とすべきだ。かの伊藤レポート(経済産業省「持続的成長への競争力とインセンティブ~企業と投資家の望ましい関係構築~」プロジェクト 最終報告書資…

情理 - Put yourself in someone's shoes -

“Put yourself in someone's shoes”という言い回しが英語にある。直訳すれば「相手の靴を履く」という事になるが、それはあくまでも比喩として言っているのであって、要するに相手の立場に立ってみよ、という事である。empathyと言い換えてもよい。 使い古さ…

青写真を描く

青写真、と言わんとしているのは「ビジョン」、時には「戦略」と巷で言われているものに比較的近い。そして、この「青写真を描く」という能力こそが、リーダーの素質を決するものだと思う。

術理

以前、「思考の型を持つ」いう一連の記事を書いたが、それはどちらかというと精神論的な内容であった。自戒と備忘というブログの題にもある通り、あくまでも自分の思考・思索の整理の為につらつら書いたものだったが、改めて自分の核として在る部分を言語化…

はじめに 言葉 越境 海外とビジネス ビジョン 直感 機会 「アジア地域におけるビジネス機会の最大化を目指す」 おまけ|懐かしい本棚

「コロナウイルスは世界経済にとって何を意味するか?」

はじめに 収支とバランスシート、貨幣と信用(クレジット) 世界経済を駆動する、「4つの原動力」 ①生産性 ②負債の短期的周期、③負債の長期的周期 ④政治 我々は全世界的な恐慌に向かっているのか? マクロ的、通時的な分析 リーマンショックとの比較 どの業…

人を見極める - 採用に関する私的覚書 -

企業における採用活動の重要性 見極めのフレームワーク - 「考える、伝える、巻込む、やりきる」 企業における採用活動の重要性 採用についてまじめに取り組んでいる企業は驚く程少ない。 経営の三大要素として「ヒト・モノ・カネ」とよく言われる。モノ(商…

“confidence”と“conviction”の相違 - 自信を持つ、とは何か

confidenceとconvictionの相違 自信、という日本語に相当する英語として、“confidence”と“conviction”という言葉が思い浮かぶ。私はいわゆる純ドメ、帰国子女でも留学経験もないのでニュアンスを正しく汲み取れていない可能性はあるが、両者の違いを感覚的に…

交渉の作法

序 - 人を動かす、ということ 本題 - 【私的】喧嘩、或いは交渉の作法10か条 1. 「目的」を明確にする 2. 相手の立場で考える 3. (超)簡潔に論点を宣言する 4. 論理と情動を区別する 5. 正論で勝負する 6. 主語を意識的に選別/捨象する 7. 礼儀を失さない …