巨木を切り倒す

事業を創る過程は、巨木を切り倒すという行為に似たところがあるように思う。

 

人や物事を動かすという事には忍耐を要する。斧で巨木を打ち据えるが如く、手応えがない空白の期間をじっと耐える事ができるか。戦略に対する確信を維持できるか、そもそもそれは確信に値する戦略であるか。試されているのはConfidence(自信)ではなく、Conviction(確信)である。

 

 

がむしゃらに斧を振るうだけでは、巨木はびくともしない。所詮は人の一振り、精神論で動かせる限度などたかが知れている。"作業"に逃げず、"頭に汗をかく"事が必要な時期もある。

 

動作を繰返す中で時折、手に伝わる微かな揺らぎの感触、それすらも単なる錯覚であったと後々悟る事も少なくはない。

 

だが、正しいやり方であれば、必ず巨木すらも切倒す事はできる。その信念を固く保持し、愚直に繰り返しさえすればその瞬間は必ず訪れる。