仕事を任せる/任せられる順序

仕事を他人に任せる/任せられる時、伝えるべき内容には然るべき順序があると思っており、それは以下の3要素によって構成されるというのが自分なりの整理である。

 

1. Why : なぜやるのか(背景と目的)
2. What  : 何をやるのか(求める結果)
3. How : どうやるのか(具体的な方法)

 

 

相手の理解度や習熟度によって、濃淡は自ずと異なる。飲み込みも早く自走できるハイパフォーマーなら、「1. Why(背景と目的)」「2. 求める結果」の大枠を伝えるだけで十分だろう。

 

一方で、まだ教育段階にあるスタッフならば「3. How(具体的な方法)」まで事細かに伝える必要があるし、最初は可能な限り実演し見せる方がよい。

 

このフレームワークは至極シンプルではあるが、(社内外問わず)人に仕事を頼む際の見取り図として有用である。同時に、仕事を任せられる側としても頭に入れておくべき心構えであると思う。

 

往々にして任せる側の人間は「1. Why(背景と目的)」までは自明であっても、何をすべきかまでは深く考えられていない事が多い。また、事細かな設計は自分でやってくれ、というのが本音である。その背景と目的に照らせば「2. 求める結果」はこうである、という定義付けが能動的にができる人間はどこでも重宝される。言い換えれば、それができなければ作業者の域を出る事はないのである。