種をまく

ブログやツイッターを定期的に更新するようになったのは、ちょうどコロナ禍の影響が本格的になり始めた2020年初旬であり、自戒と備忘の記録を名目としていた。

 

国際的な往来が事実上遮断された事によって、日本語という言語空間から取り残されたことによる漠然とした不安を慰めるものだったかもしれない。そういう意味では至極私的な営為ではあった。

 

一方で、自分の雑然とした思索を公衆に閲覧可能な形で書き残す事で、それが人の目に留まり、新しい縁に繋がることもごく稀にある。そういう意味で、“種をまいていた“のかもしれない。

 

1000人の目に止まったとして、そのうち1人でも面白いと思い、何かしらの縁に繋がればよい。今はその心境であるが、いずれにせよ生きている限り、何らかの形で種をまくことは続けなければならないと思ったのだった。